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  • 執筆者の写真TJ Osuga

森風 工事中 その3(内装工事完了!)

更新日:2019年12月5日


現在の森風は、外構まわりの工事を行なっている状況ですが、内装工事は完了しました。クリーニングも入り、民家から宿泊施設に仕上がりました (^_^)v

今まで森風の全体観をお伝えしていなかったので、改めてここで紹介しますと、森風は、木造、草葺の平屋建て古民家をリノベしている建物で、間取りは、3LDK +小屋裏、大凡 130平米ほど。ダイニングキッチンとリビングに加えて、部屋が3つと小屋裏スペースがあります。

今回のブログでは、工事が完了した内装がどんな感じに出来上がったのかを「ビフォー・アフター」のかたちでご紹介します。


まずは、リビングです。

BEFORE:天井が高く、太い木の梁に目を惹かれ、オープンで風通しがよい空間でしたが、どうも「リビング」というより「玄関ロビー」という印象の空間でした。その原因が、この部屋のどこにいても玄関から丸見えだったということ。また、塗装の垂れ跡や飾り木が取りっぱなしのような状態の箇所が幾つも見受けられ、パッと見はキレイなのですがそこに暫く居てみると色々気になる所が出てきてしまう、そんな、部屋でした。

AFTER:玄関に格子を造作し、また、格子と玄関脇の壁に向かって暖簾(のれん)をかけるようにデザインし、オープンで風通しのよい構造を維持しながら、プライバシー空間をつくりました。壁や天井に見受けられた塗装の垂れ跡や飾り木の取りっぱなしといった箇所は丁寧に修復し、照明を天井の高さや太い梁構造が活きるようスポットライトに変更しました。空間全体のムードも暖かさとくつろぎのバランスがあるよい感じになったと思います。


そして、こちらが現在です。

ビーズクッションチェアを置いてみました。呑みながらのグループ団欒もよし、二人で語り合うのもよし、外をボーッと見ながら一人でくつろぐのもよし、そんな空間ができたと思います。エアコンや天井ファンも導入して快適に過ごして頂けるようにもしました。


次に、ツインルームです。

BEFORE:天井がとても高く、以前のリノベで修復したアーチ型の天井が目に留まりました。大きめのクローゼットもあり、ベッドルームとして使えるイメージはすぐできました。しかし、柱を分断したようなところにライトが設置されていてなんか不自然だし、塗装が未完成と思われるような箇所もいくつかありました。加えて、天井の修復材がそのまま露出していて全体的に白っぽい感があり、ベッドルームとして、もう少し落ち着いた空間づくりをコンセプトにリフォームしました。

AFTER:部屋に入ってすぐのところにホテルの部屋にあるようなカウンターを造作して、時計や指輪などの小物をすぐに置いたり、お化粧、書き物、ラップトップをあけて作業できるスペースを作りました。屋根や柱などの塗装も綺麗に行なった上で、照明をスポットライトに変更しました。高い白壁をスポットライトが照らしその反射を間接的照明として利用することで、明るすぎず、暗すぎずの落ち着いた空間に仕上がりました。


そして、こちらが現在です。

セミダブルのベッドを2台とリクライナーチェアを設置しました。バーガンディーのカーテンやベッドスローでリンビングとは少し異なった雰囲気になりました。55インチのテレビも設置し、部屋でゴロゴロされたいときのお供にご利用頂けるようにしました。


もう一つのベッドルーム

BEFORE:この部屋は、もともと洋室にリノベされていた部屋でした。壁は綺麗に白のクロスが貼ってあり、二人分程度のクローゼットがあり、蛍光灯の照明が天井についていました。かなり現代風にリノベされている部屋でしたが、我々、現代人からすると、普段生活している日常空間という印象を受けました。


AFTER(現在):天井と壁をシックな色の壁紙に張り替え、照明もダウンライトに変更しました。大きなクイーンサイズのベッドを入れ、エアコンも設置し、ホテルライクな落ち着いた雰囲気のベッドルームが出来上がりました。窓の外は裏山の森で、朝、鳥のさえずりが聞こえ心地よい目覚めを演出してくれます。


こちらが角度を変えての現在です。


こんどはダイニングキッチンです。

森風は一棟貸しの宿泊施設であるためキッチン完備で提供する予定です。そのダイニングキッチンがこちら。

BEFORE:もともとは土間であったようでリビングから一段下がっての作りになっています。無垢材を利用した自然でオープンなコンセプトはこの家のとても良い所なのですが、ちょっとオープン過ぎる感があり、調理しているものや姿が横から丸見えというところが気になりました。また、全体的に少し殺風景で、この部屋もツインルームと同様、どうも白っぽさが強過ぎる感がありました。


AFTER(現在):天井に少し色を加え、対面式キッチンの横の部分に何本か木の敷居を造作したことで、殺風景さもなくなり、他の部屋との統一感もでて、うまく落ち着きました。ダイニングテーブルも入り、落ち着いて飲んだり、食べたりすることができる空間が出来上がりました。

ちなみに、キッチン側はこんな感じです。

冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、コーヒーメーカーなどの家電の搬入、設置も完了しました。基本、現代のシステムキッチンの機能をフルに活用頂けるかたちになっています。ダイニングと対面式なのでキッチンに入られる方も団欒に入ったまま調理いただくことができます。




洗面所もかなり変わったのでご紹介します。

小さいスペースですが、必ず使う大事な場所です。機能面、衛生面、雰囲気を意識してリフォームしました。

左がAFTER、右がBEFOREです。壁の色を変えて、所謂、現代民家の洗面所から少し古民家の雰囲気を出すかたちにしました。シンクは少し深めの陶器タイプのものに変更し、水滴がまわりに飛び散らなくしました。鏡裏には、ドライヤーや洗剤類などの小物が入る棚になっています。写真ではほんの少ししか写っていませんが、ドラム式洗濯乾燥機も導入しました。旅行の最終日夜に洗濯をしておけば、家に帰った後の、洗濯物ドッサリ→いきなり日常生活に戻る感をなくすことになるかもしれませんね。


最後に和室をご紹介します。

BEFORE:和室は、古民家であったこの家からしたら、伝統の一室です。障子や建具はその伝統を維持すべく、昔のままでした。ただ、柱を分断したようなところにライトが設置されているところ、塗装が未完成と思われるような箇所がいくつかあったところ、天井の修復材の白木がそのまま露出しているところが気になりました。


AFTER(現在):照明をスポットライトに変更しました。また、塗装の未完成箇所の修復や天井の白木にも少し色を入れました。柱が分断されているような箇所も修復しました。白壁をスポットライトが照らしその反射を間接的照明として利用することで、明るすぎず、暗すぎずの落ち着いた空間に仕上がりました。昼間は、窓をあけるとオープンエアと向かいの里山風景が見え、畳の上でリラックスするには最高の場所になりました。


宿泊施設としてのかたちになってきました。現在進行中の外構工事が完了し、建物、設備のハード面の完成はあと少し。ソフト面(管理・運用、付加価値サービス)の準備に加速をかけていきます。引き続きの応援をよろしくお願いします。m(_ _)m

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